2002年03月29日 125円より130円の方が円安?

ニュースのおしまいの方で出てくる決まり文句。

「続いて為替と株の動きです。・・・。午後5時現在の東京外国為替市場、ドルは1ドル132円10銭から15銭と昨日にくらべ50銭の円安・ドル高でした。」

この「円高・円安」や「ドル高・ドル安」って、混乱しませんか?

そんなあなたは円安・円高のほうをいったん忘れて下さい

そして、ドルをスーパーで売っている野菜か何かと考えるのです。レタス100gいくら、という感じですね。

すると、、、ドルが一つ120円と130円ではどちらが安いですか? もちろん120円の方ですね。そう、120円の方がお買得です。ドルが安い時に買って高くなった時に売れば儲かる。それで良いのです。

これが納得できたら初めて逆を考えます。今例に出た1ドル120円ということは、100円を買うのに
  100(円) / 120(円/ドル) = 0.83333333333 (ドル)
1ドル130円なら
  100(円) / 130(円/ドル) = 0.76923076923 (ドル)
必要ということになり、1ドル120円より130円のときの方が「円を安く買える (= 円安)」ことが分かります。

ドルが安いということは相対的に円の価値が高い、ドルが高ければ相対的に円の価値が安い。だから「円高・ドル安」「円安・ドル高」なわけですね。

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