マネー関係のコラムはまずこれを書かなきゃいけませんでしたね。
預金すれば利息が付く。お金を借りれば利息を取られる。これは当たり前ですが、どれくらいもらえるのか、あるいは取られるのかを事前に計算する人は意外に少ないかも。
ではここで実際に計算してみましょう。
■ケース1
好利回り 年1.0%, 1年満期 定期預金に 100万円預けると...
この場合はちょうど1年満期なので金利は100万円に対して1%で1万円付くことになります。税金とかは考えないでおきましょう。■ケース2: こんな場合は...
特別キャンペーン 100万円以上お預け入れの方、
3か月もの定期預金金利を4%に優遇!!
この場合は、利率は 4% と高いのですが、期間が3か月と決められています。したがってもらえる金利は 4% の 3/12 = 1/4 で 1 %、というわけでやっぱり100万円に対して1万円ということになります。ケース 2 は、ケース 1 の4分の1の期間で同じ利息を貰えるので確かにお得ですが、満期後は普通の金利にもどることに気をつけなければなりません。キャンペーン金利の場合はたいてい、短期間のものに高金利を表示し、客の目を引きますが、その短期間にどれだけ得するのかをきちんと計算する必要があるし、そのキャンぺーン中に金利が大きく下がった場合は、最初から、ほどほどに金利の良い長期間の定期預金にした方がお得、ということもありえます。
■ケース3: 借りるときの金利も同じことなので、
消費者金融で年27%のローンを1万円借りて1週間(7日)後に返す。
しかし、借りるときの金利は高いなぁ。でも、、、
今度は日割りになるので7日分の利息は27%×(7 / 365) = 約0.52%
1万円の0.52%は、、、52円。
気が付きました? そう、キャッシュコーナーの時間外手数料より安いのよ。休日のピンチで1万円おろすくらいなら、サラ金で借りた方がお得。ただし返しに行かなくちゃいけませんが (笑)。
さらに、7日間無利息というありがたい会社もあります。8日目以降の日数 (借りた日数 - 7) だけ利息がかかります。週末 \10,000 借りて週明けすぐ返なら \10,000 だけで OK 、全く無利息・無手数料です!! (下のバナーのノーローンがそれです)
練習問題: 実際の消費者金融のサイトに掲載されている金利で計算してみましょう。 金額や期間の組み合わせを自分でいくつか考えて計算してみましょう。借りようと思っている人、計算ができるようになってからね!!■ケース4: 期間が長い場合。かつてこんな時代がありました。
バブル経済末期、郵便局の定額貯金が年8%程度の利回りを付けていました。すごいのは満期が10年てこと。8×10 = 80%も利息が付くわけ。100万円が10年後に180万円!!
いまは破たんして新生銀行となった長銀も年9%程度の利回りで5年満期のリッチョーワイドというものを売っていました。9×5 = 45%。100万円が145万円になります。さすがに今は長期間に渡り良い金利を約束する商品はほとんどない。当面、金利が上がりそうにない、ということなんでしょうね。
というわけで、借りた金はすぐ返せ、です。今回は図無しでごめん。